バイオガス発電事業は、有機性廃棄物を原料とするメタン発酵によってバイオガスを回収し、電気や熱を創り出す取り組みです。
私たちリマテックグループは、2001年より次世代エネルギーであるバイオガスに注力し、食品廃棄物など、有機性廃棄物の再資源化の研究開発に取り組んできました。2006年には、世界初の亜臨界水処理技術を用いた再資源化プラントを大阪府堺市エコタウンに設計・建設。その後、小型化および発酵時間の短縮を目指したメタン発酵の前処理技術として、亜臨界水処理技術の研究を続けてきました。
そんな中、2011年3月11日に発生した東日本大震災により、改めてエネルギーのありかたが見直されることとなりました。リマテックグループは震災の直後から現地に入り、岩手県大船渡市の災害廃棄物処理事業を担う傍ら、2013年には大船渡浄化センターに亜臨界水処理技術を前処理に採り入れた「下水汚泥バイオガス化実証試験施設」を建設しました。こうした取り組みを経て、2015年にバイオガス発電プラント「MFパワー1号」を建設。大阪府では初めてとなる、固定価格買取制度(FIT)適用のバイオガス発電施設として、発電事業をスタートしました。
―技術をコアに、限りある地球資源である物質を無駄なく効率よく循環させることにより、持続可能な社会の構築に貢献する―、「海を綺麗に」という創業者の想いからはじまった、私たちリマテックグループの理念は、40年たった今も大切に引き継がれています。「技術力」、そして「企画力」「現場力」の3つのチカラをあわせ、今後も様々な社会的課題の解決に挑戦してまいります。
原料:有機系廃棄物17.3t/日
発電能力:250kW
MFパワー1号は、メタン発酵技術を用いて、有機性廃棄物(食品廃棄物等)から再生可能エネルギーであるバイオガスを生産・回収し発電する、バイオガス発電プラントです。17t/日の有機性廃棄物を原料に250kWの発電機を稼働させる能力を有しています。
1日24 時間運転で年間300 日のフル稼働 を想定した場合、発電量は177 万kWh(キロワット時)となり、一般家庭の平均的な使用量(年間約3600kWh)に換算すると493 世帯分に相当します。